mbox 形式とMaildir形式

メールボックスのロケーションは2つ

■mbox 形式

1ユーザにつき1ファイルにすべてのメールが格納される。
1ファイルなので、複数のプロセスが同時にメールボックスを処理するとファイルが壊れる恐れがある。
そのため排他制御を行なう必要がある。Sendmailで良く使用される。

■Maildir 形式

ユーザのメールボックスディレクトリであり、メールファイルは1メール1ファイルで、そのディレクトリ配下に格納される。
その際のファイル名がユニークな名前になるように考えられているため、排他制御の必要はない。
ただし、メールの数だけファイルが作成されるため、iノードを大量に消費する。
場合によっては、ファイルシステムを作り直す必要があるかもしれない。
また、古いメールツールは Maildir 形式をサポートしていないことがある。

maildirmakeコマンドで作成する。
※追記
【maildirmakeコマンドはメールサーバのパッケージに含まれている(ことが多い)

(ない場合、mkdirして chmod 700 すればいいだけらしい)ソース不明

ユーザ追加時に自動的にMaildirが作成されるようにするには/etc/skel以下に作成しておく。rootで追加して 700に設定しておく。】


Postfixのデフォルトはmbox 形式
/var/mail/ユーザ名ファイル

main.cfのパラメータ
・mail_spool_directory
・home_mailbox
にて、「/var/mail/」のように「/」ディレクトリエンドを指定すると Maildir 形式のメールボックスになる。